空海花

オアシス:ネブワース1996の空海花のレビュー・感想・評価

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)
4.0
2009年に解散した英国のロックバンド、オアシス
1996年8/10,11にハートフォードシャー州ネブワースで開催された、彼らの野外ライブを記録したドキュメンタリー・音楽映画。
2日間で25万人超を動員!
当時の野外コンサートの動員記録を更新した。
自他共に認めるオアシス全盛期の伝説的ライブ映像。
監督はリドリー・スコットの息子ジェイク・スコット。多くのMVを手掛けている。
リアムとノエルも製作総指揮として名を連ねている。
“音感上映”にて鑑賞♪

ネブワースはロンドンから北に約50㎞の閑静な村で、交通が不便らしい。
若者たちが、そこへどうやって行くかもわからないのに、無我夢中でチケットを買い、
今のフェス装備の概念?もなく、
財布とビールとタバコだけ持って目的地を目指す。
86年にはクイーン
90年にはポール・マッカートニー、ピンク・フロイド、ジェネシス、エリック・クラプトン、エルトン・ジョンらが出演したスーパーイベントが開催されたりしたのだとか。

オアシスはマンチェスターの公営住宅から、兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーを中心に生まれた。
いわゆる労働者階級の彼らが、ビッグ・アーティストたちが好んだ野外ライブ会場でその頂点へと達する。

当時はスマホもネットもない時代…
チケットは電話か、並んで直接買うしかない。
私もなかなか繋がらずに涙を飲んだり
時間丁度にかかるように修練したなぁ(笑)
あ、オアシスのライブに行ったことはないのです🙇‍♀
会場には行けないけれど、ラジオで、というのも時代かな。
カセットテープで録音して
A面からB面への素早い切替とかもわかってしまう(笑)

そんな現地や当時の様子がよくわかる、開催時のインタビュー映像や
当時の観客たちが回想するインタビュー
そしてその伝説的ライブ映像という構成。

このライブを経験した訳ではないので、「わかる」部分が繰り返しのようで
そんなに言わなくても、というのが本音。
曲は流れるからまだ良いが、肝心のライブがなかなか始まらなかったり
始まっても、インタビューがまた挟まってくるのは少しモヤモヤした。
メンバーのインタビューならまだいいのだけれど。
実際居た人にとってはそれこそ「わかるわかる」なのだろうから、こちらは我慢すべきなのかもしれない。
それでも、当時を振り返って皆がその時を“人生で最高の瞬間”と語るのは、やはり熱いものを感じた。

ゲストに元ザ・ストーン・ローゼズのジョン・スクワイアが出てくるのがこれまた熱い。

色々モヤったのだけれど、やはりツボはわきまえているようで、後半のライブは魅せてくる。
派手なパフォーマンスをするでもなく
オアシスはただ演奏し続け
ファンは共に歌う。
曲も「Champagne Supernova」「Wonderwall」「Don't Look Back In Anger」…など聴きたい曲は全て聴けたし、ラストシーンの絶頂感。
何より爆音上映であったので結果的には満足度は高い(爆音加点かも)

2019年(日本公開は2020年)の『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』からの本作。
見せ方はかなり意識しているなと思った。


2021レビュー#175
2021鑑賞No.390/劇場鑑賞#75

オアシスは少し聴いていた程度なので
歌詞がわからず口パクが適当過ぎになりました🤫(笑)
兄弟仲直りして?良かったです👍
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