みんと

ホワイトナイツ/白夜のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

随分前に録画しておいた本作。何となく後回しにしてしまっていたが、今こそ観るべきと思い鑑賞。

まず、何と言ってもミハイル・バリシニコフとグレゴリー・ハインズのパフォーマンスが圧巻。
特に、グレゴリー・ハインズが久しぶりに聴いたアメリカ音楽でタップダンスするシーンで、彼のリズム感があまりにも天才的すぎて驚いた。プロにこういうこと言うのは失礼に当たるのかもしれないが(笑)

あと、ダーリヤ役の人がロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンとの娘だということと、チャイコ役の人がイエジー・スコリモフスキだということを観終わってから知って驚いた。


ただ、後半が(特にラストシーン)が残念だったな…。あっさりしすぎてたし、アメリカのご都合主義も感じてしまったし…。3人で自由の国へ行こう、という流れも「ああ、やっぱり所詮アメリカ映画なんだな」と少し幻滅してしまった。KGBもので、資本主義やアメリカに絶望しソ連に亡命した者が登場する映画を見るのは個人的に初めてだったので、途中までは割と中立的な目線で描いている作品なのかなと思ったので…。
とは言え、ダンス、音楽、友情を掛け合わせた異色な政治サスペンスというのはとても新しく、二人のパフォーマンスも先にも述べたように本当に素晴らしかったので、何だかんだ印象には残る作品だったと思う。
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