冒頭のバレエはローラン・プティ振付、ジャン・コクトー脚本の「若者と死」です。20分ほどのバレエ作品を映画のためにプティ自身が5分ほどにしています
舞台版は第二次世界大戦直後(1946年)に作られた作品です。若者は死と対極の存在なはずなのに、戦争により若者と死が近かった時代
死に魅せられる危うい作品で、「閉塞感からの解放」というテーマがあると聞いたことがあります
映画とすごくリンクしていて、作品選びが秀逸です
バリシニコフのダンスは「若者と死」を含め、トワイラ・サープの振付作品も全編素晴らしいです
ダンスシーンが途中に挟まりかなり良いアクセントになっています
展開が読めるとはいえハラハラ感がとてもあります
公然とソ連批判をしながら、ソ連の映像を使っているところに痺れます
脚本も好きで、現実でもソ連から亡命したバリシニコフが演じているところにとても大きな意味があります
ほかの俳優陣も素晴らしく大好きな作品です