kou

ホワイトナイツ/白夜のkouのレビュー・感想・評価

ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)
3.5
アメリカとソ連の冷戦時代を描き、境遇の違うダンサーの友情を描く。序盤の飛行機事故のシーンの迫力に驚かされ、シリアスな展開を見せる。アメリカからソ連に亡命した者と、逆にアメリカの欺瞞に嫌気がさしてソ連に亡命した者。いずれにせよ国家の犠牲になるのは国民なのだ。

今作で圧巻なのはバレエやタップダンスのシーンだ。抑圧された環境の中で、自由を表現するように踊る。その身のこなし、ジャンプはとても美しい。

終盤の脱出劇、ヒリヒリと緊張感を煽る展開も面白く、相手を出し抜く流れは見事。そしてラストの感動も、立場の違う2人だからこその盛り上がりがあると思う。最近の作品であるが、ブリッジ・オブ・スパイを思い出させた。
kou

kou