山

ホワイトナイツ/白夜の山のネタバレレビュー・内容・結末

ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

バレエダンサーとタップダンサーと、2人で踊るシーン、とても格好良かった。
冷戦中に逆側のダンサーで亡命者に出会うという、とてもドラマチックな展開だ。全く違うけど一部共感を持ち、そして同じ表現者である彼らが、一緒に踊っているのは胸にきた。彼らが寄り添うきっかけになるような具体的エピソードはなかったし、口喧嘩も多かった。けれどダンスの練習を通して仲間意識が芽生えたんだろうと想像している。
バレエダンサーの彼がソ連の劇場で1人涙したり、「自由に演技ができない」と元恋人に話したり、それにタップダンサーの彼の「踊るのは好きだ」とか、音楽に対する執着とか、そういう衝動を抱えている描写がすごく良かった。
綺麗だった。とてもいい作品だった。

ソ連を悪役に仕立て上げるのは自然な時代背景だったんだろうな…と思うので、何でひどい国なんだ!と思い込まないようにしたい。
でもほんとあの仇役腹立つ演技がうまかった。失脚してほしい。それと部下がテープの話をしようとしたのを遮ったやつ、後から大尉が「ほれ見たことか」という顔してるの好きでした。
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