ひろゆき

axandaxのひろゆきのレビュー・感想・評価

axandax(2020年製作の映画)
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銀幕短評(#611)

「axandax」
2020年、日本。44分。

総合評価 14点。

ふむふむ「個人価値」か。なんでもかんでも数値化することがよいとはかぎらないと、「わたしは、ダニエル・ブレイク」-点 のぶらさがりコメントに警鐘を書きました。

わたしは I feel small(肩身がせまい、劣っていて恥ずかしいなど)と感じますよ。ガクゼンとします。ドミニオンやカタンや宝石の煌めきやカルカソンヌやバトルラインで、ちっとも勝てないときに。家族であそんでいて(うちはゲーム大好き一家です)。人狼だって もちろんニガテです。妻や息子らのような、脳の複雑なすばやい動作に ついていくことができない。どうがんばっても、なんどやっても。つまり端的にいうと、知能(知性ではありませんよ)が かれらよりも数段ひくい。でもこう自分をなぐさめます。いやいや、こういうゲーム脳がひとより劣ることは、わたしのもつ たくさんの弱点のうちの たまたまひとつではあるけれど、それをもって、わたしの人間的な価値を1ミリも減ずるものでは決してない と。

なんでもかんでもデジタル化していくと、ちかい将来、この映画がいうところの「個人価値」の概念が社会で はびこり、台頭してくる可能性は大いにあります。もしそうだとしても、それはじぶんにとっては、ゲームのお遊び程度にすぎないとわきまえておくことが肝要ですよ。じぶんの人間的な価値(生きるうえで その観念や指針はとてもたいせつなものだと思いますが)は、ひとが決めるものではない。数値化できるものでもない。器量や学歴や富みや社会的な名声などでは むろんない。唯一じぶんが主体的に評価し、ふりかえり、分析し、研鑽し、言動に具現するものだ、と そう信じます。ひとをあてにする次元のはなしでは毛頭ないと。

でもチェスはね、たまに勝つんですよ。
ひろゆき

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