CINEMASA

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~のCINEMASAのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 取り立てて言う事は無い。映画らしさというのはあまり感じられなかったけれども、それは前作も同様であったし、そういった物を本作に望んでもいないから。まあ、随所でケラケラと笑わせてくれたのでアリですよ、アリ。

 一部、大阪弁、京都弁がおかしいところもあったけれど、さして気にならないレベル。ましてや「我慢ならん! ひどい!!」というものでは全く無かったので安心。

 まあ、ベタですよ。でもそれでもイイの。わかってるから。前作もベタだったし。それが関西が舞台となると、もう大阪に関しては特にベタベタないじくりになるのはわかり切っているものね。といった中で、京都・祇園の妙ちきりんなイメージには爆笑したなあ。船に乗って、白塗りにした平安女が和歌を詠んだりしてるの(笑) ハリウッドが描く<おかしな日本像>の更に上を行く馬鹿さ、出鱈目さ。これが楽しい♪

 <白浜が大阪の領土にされている>とかね。「わかるわー♪」って思う。

 でね、滋賀ですよ。滋賀なんて、ほとんどいじりようが無いじゃあないですか。琵琶湖と比叡山(←ほんの一部だけ京都府をまたいでいるから京都の名所扱いされがち)、あと鮒鮨と、サラダパン(←コッペパンにマヨネーズと千切り沢庵を和えた物を挟み込んだ滋賀独自の名物パン。給食にも出る)、スーパー平和堂、あと『琵琶湖周遊の歌』@加藤登紀子ぐらいかしらん? 

 はい、ぜーーーんぶ出てきます。お登紀さんの歌声も映画館に響き渡ります。本人は出て来ないけど。サラダパンも解説など無しにチャラっと登場します。

 あ、あと<「飛び出し注意!」の看板のとびた君>ね。これは重要。

 でまあ、そのあたりをいじくって、後は前作と同じですよ。「大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、奈良の有名人知名度対決ーーーっ♪」みたいなね。前作では千葉VS埼玉で繰り広げていたでしょ。アレと同じ。菅田将暉とか藤原紀香とか明石家さんまとかね。でもまあ、前作の<YOSHIKIからの市原悦子(←爆笑!!)>に敵うものでは無い。

 とびきり期待をしていた作品ではなくて、「まあ、前作にはちょっと劣る程度の二番煎じなんだろうけれど、ボチボチと笑わせてくれたらイイや♪」と思って鑑賞して、その予想がピッタリと当たった形なのでイイの。出演者も、皆が揃いも揃って楽しそうにバカやっていて楽しい。

 ただ、前作でも思ったけど、二階堂ふみ(←今回は完全なる助演)はなあ、決して嫌いじゃあないし、良い女優さんだと思うけれど、設定が男子なんだから、男優の方がしっくり来るんだよなあ。といって、濃厚なBLが観たい訳では全く無いのだけれど。それは今作で登場する杏にも同じ想いを抱いた。でもまあ、いっか♪

 年間ベストに入る作品では全く無いけれど、これはこれでアリですよ、アリ♪

 ぼちぼちでしたー。
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