エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ93のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.0
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第93弾。
演出・構成:マキタカズオミ

「僕の家族」

近年の傾向だが、映りこむ心霊はいいとして、ノイズがいちいちわざとらしいのはなんなんだろう。
VHSにブロックノイズって入るもんなんだろうか。

「燃やす」

いきなり足元に能面おちてるのめっちゃ怖いな。
現象が意外にしょぼくて笑ってしまいましたが。

「邪魔 前篇」

蕎麦屋のなかにあらわれた謎の女。
すごくわかりやすい蕎麦屋の夫婦。
過去に別の投稿映像がらみで取材していたことが明らかになる。

「隅女」

おなじ蕎麦屋らしき場所で撮影された映像。
役者が大根で困る。
スタッフはこちらの投稿者にあらためて接触することになる。

「さ迷うもの」

犬の散歩系はハズレなしの印象だが、今回もまぁまぁ。
声は非常に怖くてよき。
異空間に迷いこんだような演出も面白いものと思う。
女の人影だけが余計だった。
あれ普通に気づいてるはずやもん。

「速度違反」

これはやっちまいましたなぁ。
つくりもの丸出しのジャンプスケアは駄目よ。
顔が出てくるだけならまだいいが、「キャー!」みたいな音は絶対にいらん。
びっくりさせたいだけの意図しかみえてこない。
(製作委員会もさすがにアホではないのでReplayでは音がカットされている)
乗り物系の映像は結構がんばってる印象だったけど、これはあかんやつですわ。

さて、本題はここから。
映像の序盤のあたり。
投稿者が道をまちがえたのかUターンをして別の角を曲がる場面。
通りすぎてしまった丁字路をちからなく歩いている男性と思しき人影がみえる。
しかし投稿者がUターンをして丁字路に戻ってくると、その人影は消えてしまっているようにみえる。
夜のため視界が悪く塀などの影に入ってしまって見えなかっただけの可能性もある。
しかし、あえてここをカットせず残したことにはなにか意味がある、とでも言うのだろうか。
どなたか検証してもらえるとありがたい。

「床下」

これ、カメラを棒かなにかの先につけて撮影してるんだろうけど、ぐるぐる回転させるもんだから酔うなこれ。
事象は確かに顔であるが、正直よくわからず。
画面をおおうモヤのなかに人の顔がみえるやつは、恐ろしさよりなつかしさが勝ってしまった。
昔はこのパターン多かったよね。

「邪魔 後篇」

蕎麦屋にあらわれた女の霊。
その女の霊にみつめられた客に不幸が起きるとのこと。
まぁそうなんだろうね、という感じ。
不動産への取材では、あの場所は店が定着しないとのこと。
まぁそうなんだろうね、という感じ。
とやっているうちに新しい映像が出てくる。

「大越さんへの取材映像」

全体として地味 of 地味なメインエピソード。
あまり大仰な仕掛けはせず現実味のある範囲を逸脱しない展開は嫌いじゃないが、やはりエンタメとしては弱い。
弱いが、でかい風呂敷を広げれば広げるほどリアリティーショーからは逸脱してしまうジレンマ。
これが今、心霊ドキュメンタリーがぶち当たっている壁なのかもしれないなー。

2023ー旧076