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愛なのにのmovieJackのネタバレレビュー・内容・結末

愛なのに(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 「アルプススタンドのはしの方」が好印象であった城定秀夫監督と
「街の上で」が評価高い今泉力哉が脚本の本作

愛なのに…
思わせ振りなタイトルと清々しい感じのポスタービジュアルからは想像できない展開に終盤は突入する

愛は形として見えず
与えるもの・与えられるものは千差万別で十人十色
思春期では純粋でコントロールできない精神的な愛情が大部分を占めるが
年齢を重ねると肉体的な欲望も当然交わり少し踏み込んだ性欲絡みの大人達の生態も描き
城定秀夫監督ならではの直接的な性交シーンも有る(若手美形女優2名の乳房も拝める…)ためR15作品だが
全体的な作風はカラッとした雰囲気で可笑しみを交えてエロ過ぎない(昔はテレビのサスペンスドラマでこれくらいは有ったのに…)

主人公の多田(瀬戸康史)については
生真面目な好青年ではあるが
女子高生からの求愛をキープしつつ
長年想いを寄せていた女性からのあるお願いに複雑な心境ではあるが
まさに「据え膳食わぬは男の恥」
そこまで言われて断り切れるのか…状態から
異性に言われたい史上最高の誉め言葉までいただき
誠に羨ましい限りの確変状態で少しの罰(事情聴取)なんて一人身の自営業なら何ら問題ないだろう

だが本当の罰を与えるべきは結婚前に妻も知る相手と浮気する亮介(中島歩)だが
容姿端麗イケメンが多田とは真逆の男として女性から一番言われたくない言葉を2人に言わせることで全クソメンの溜飲を下げ
あの体位をそんな意思表現に使うのは有りそうで観たことない斬新さで
そうきたか…とニヤリとさせられたが

愛情の深さや相手への想いにより全ての行為(性技)が変化するため
こちらの愛情が必ず相手にも伝わり
互いの幸福感・快感は変化するだろうから(アブノーマル趣向は別として…)
なぜ?どおすれば?と彼は悩んでいたがその解答は「愛なのに」…とタイトルで示しているとも思えた…違うかっ💦(笑)

少しはAV観なさいとか
楽してちゃダメだよ誠心誠意愛しなさい…
的なまとめになるかと思いきや
やっぱりプロに教えてもらわなきゃ我流では駄目なんですね…
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