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愛なのにのパピコのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.8
31歳の古本屋店主の主人公は女子高生から求婚される。
主人公が片思いしていた女性は結婚が決まる。しかしその女性の旦那は不倫をしていた。
一方通行の愛の行く先は…

城定秀夫監督、今泉力也脚本のコラボ企画。
今泉力也のテーマでもある「色々な愛」を描く作品で、城定秀夫監督の色もとても良く出た作品。画の艶っぽさ、濡れ場のエロさ、画面の動きが多いのが城定監督の影響かな

一方通行の愛だらけのコメディ作品。
濡れ場コメディの要素もある。
ピュアな愛、引きずる愛、欲求解消の愛、冷めた愛、快楽の愛、猪突猛進な愛など色んな愛が描かれる。
今泉監督が城定さんに寄せたのかなというくらい性描写が多い(めっちゃエロい笑、猫は逃げたよりエロい)

終盤に浮気男に浴びせられる強烈な一言。
あの言葉は男のメンタルえぐるよ笑
クズ男だから因果応報だけど、あれは観ててもきつかった笑

古本屋店主と女子高生の会話の空気感がステキ。
女子高生両親と古本屋店主のシーンはこの映画のクライマックスになるが、あそこの演技だけは作品から浮いていた気がする。

「愛を否定するな!」
今泉力也の「どんな愛でも尊重する」優しい視点と、城定秀夫のカメラワークが活きたいいコラボ作品でした。

夜中に1人で家で見るのがオススメ!
カップル、家族では見れなさそう
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