邦画はもういいかな、と思ってたが、今泉脚本と濱口竜介作品は別、と再認識した。
観てなかったの後悔したぐらい、好き。
ウディアレンやロメール的なウィットに富んだ会話中心の男女の群像劇を日本語で観られるだけでかなり嬉しくなる。
もう、単純に笑えるし面白い。
あと、セックスシーンをちゃんと官能的に描いている作品は信頼できる。
常識や正義とか飛び越えて欲望や快楽に忠実な人間の話は、下手な道徳啓蒙作品よりずっといい。
セックスが上手いとか下手とか、そんなことで色々な周辺の悩みはどうでもよくなってあっさり気持ちが揺らぐ。
人間ってそんなものだなと思うし、それでいいとも思う。
濱口竜介の「偶然と想像」の時もそうだったが、中島歩の、ただならぬ色気の中にある超短絡的で滑稽な男、が好きすぎる。(1番好きになっちゃダメなやつ)