このレビューはネタバレを含みます
今泉作品好きだなあ。この作品は脚本を担当していたみたい。
最初は、「子どもだから」「捕まっちゃうから」「法的にやばいから」と、保身のために岬の気持ちを属性でとりあえず否定していた主人公。最後は、岬個人の気持ちを尊重して動いているところがいいなあと思う。そうね、プライバシーだものね。一花とのこととか色々あって、愛を踏みにじられたくないと心底思っていたんだなあと。
好きだった一花との関係も、ズルすれば歪んでいても何らかの形にできそうだったのに、相手の気持ちを守るために自分とは関係を持たせないように説得しようとしていたところ、その後の関係を断っているところが、そういう愛なんだなって思った。所有したい方ではなくて、アガペーっぽい方の愛。
岬が最後にお揃いのお茶碗もらって喜んでいるところ、かわいい。