らんらん

日本大侠客のらんらんのレビュー・感想・評価

日本大侠客(1966年製作の映画)
3.5
明治20年代、九州若松を舞台に実在した侠客?吉田磯吉の若き日の物語

って作品紹介を見て「ん?」こないだ見た映画(1970年の玄海遊侠伝)で勝新太郎がそれやってたじゃん、リメイクだったの!?と気になっていた作品

監督も同じマキノ雅弘、脚本も同じ笠松和夫、実際見ていても中身はほぼ一緒、大映テイストと東映テイストの違いって感じ

主に比較しながらの感想です
主演に関しては甲乙つけがたい、最初のほうの暴れっぷりに関しては勝新の方がそれらしい
後年仲間が集まり頼られて分別のある親分って感じは鶴田浩二のほうがそれらしい
ただ勝新はいつもの勝新って感じだったけど、この鶴田浩二に関してはあまり見られない姿かなと
当初の喧嘩っ早くてプラプラしてて、でもお姉ちゃん(木暮実千代)には頭が上がらないみたいな、なんか任侠な漢って感じの鶴田浩二だけじゃなくて、かわいらしさも見える鶴田浩二だった(いや、おっさんだけどねw)

ヒロイン比較
今作のヒロイン藤純子、悪くはない、あの安田道代を見ていなかったらそれなりに魅力的に思えたかもしれない
やっぱりリメイク版の「お乳が痛い」この衝撃には勝てないw
ほとんど同じ作りのリメイクなんだけど、この台詞はこっちにはないの
2人が約束をするシーンの美しさ(大映の美術撮影が良かった!)、その後の悲劇に関しても安田道代に軍配

もう1人のヒロイン、おふじさん
これもリメイク版の方が好きかなー、こっちのは前に出すぎる気もする

悪役比較
これもリメイク版のほうに軍配、あちらのほうが悪役!って感じの憎々しさがあったような
ここで注目なのが、実は両作とも出ている天津敏!
リメイク版では悪役こちらでは仲間役、っていうか悪役じゃない天津敏なんて見た記憶ないくらいw
天津敏は悪役やってこそ!だと思うので、善側の天津敏が印象薄いのも仕方ない出来

その他比較
悪役側の若頭、リメイク版岸田森と本作近衛十四郎
悪役側に雇われる殺し屋、リメイク版の松方弘樹と本作岡田英次
いずれもリメイク版のほうがやっぱりよく思えるなー
大木実や品川隆二なんかは出てるだけって感じで全く印象に残らなかった

今作の方が良かったと思うのは徳大寺伸と河野秋武かなー、どちらも白髪まじりの老け役
この2人は若い時のイメージしかないんだけど、後年はこんなポジションもやってたんですねー、そういう発見ていうか感慨がありました

まとめ!
たいていはオリジナル版(これがオリジナルなのかはわからないがw)のほうが評価良くなるんだけど、今回に限ってはリメイク版のほうが個人的には好き
かといってそんなに差があるわけじゃなく、同一の監督脚本によるもの、どちらも良作と言える出来にはなってると思う

結局言いたいのはリメイク版の安田道代が素晴らしすぎた!ってことに落ち着く
らんらん

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