き

ミーシャと狼のきのネタバレレビュー・内容・結末

ミーシャと狼(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった。
私はネットフリックス制作のドキュメンタリーが「ネトフリ映画」と肩書きされていても「映画」とは思わないタイプなのだが、これは間違いなく「ちゃんとした」ドキュメンタリー映画だった。

ミーシャはとんでもない詐欺師なのか。
それとも彼女が主張する通り、幻想を真実と信じてしまっているだけなのか。
真実はわからない。
ただ、私自身歴史ファンの端くれとして歴史修正は許し難い行為であり、その点では彼女のしてきた行為はたとえ無自覚であったとしても、本当の被害者=ホロコーストの被害者を侮辱する行為であったことは間違いない。
ただ、そこで彼女を責められるかは、真実の如何によっては、また別の話である。

正直こんな話信じるなんてナイーブすぎだろ、って思ってしまうけれど、
それが人の心理と言われればそうかもしれない。
ただの真実を追っただけのドキュメンタリーではなく、これはれっきとした「ドキュメンタリー作品」という芸術に昇華されていて、見応えのある作品でした。
き