ドキュメンタリーってあんまりハマらないから、作業のBGMにするかーって思ってたら途中からガン見してた…
まず構成と演出が巧みなので、この一連の騒動を知らない人なら自分の視点がコロコロ変わるんじゃないかな。
私も全部見た後にあの時のあの人の映し方に騙されたな、とか、この構成によってこの感情を抱くことを誘導されてたな、とか気づいて、自分のナイーブさをメタ的に教えられた気がして悔しい。
本作のテーマの一つは、「信じたい」という感情の人間らしさと客観的な信憑性を区別することの必要性だと思う。
さまざまな立場の人間がいて、歴史の解釈は人それぞれだから、何が真実なのか何が正しいのかの基準を判断することは本当に難しい。
ただ、犠牲者だと偽ることは真の犠牲者を冒涜することになるし、彼らを見過ごす可能性を高めてしまうから、絶対に良くないということだけが私にとっての絶対的な正しさだと感じた。
以下少しネタバレ
We want to believe she believes the story because we don’t want to admit we were naïve
的なことが最後にホロコースト歴史家?から語られていて、
journalist編でミーシャの家族の話とか聞いて、現実逃避のために思い込んでたのかな…と同情的な視点を持ってしまっていた自分に気づきまた少し恥ずかしくなった笑
構成考えた人にほらね!って言われてる感じだ…
どんでん返し系のフィクションとはまた違うやられた感好きです