おばさんばっかり出てくるけど、みんな真面目にいきてる感じが顔のシワからにじみ出るいいドキュメンタリーだった。
自分はユダヤ人でアウシュビッツの孤児で森を逃げまくり狼と住んでいたというミーシャ。。しかしその体験談が全てその話は嘘。。そしてそれから。。という顛末を描いたドキュメンタリー。
7歳の頃ナチスから逃れ森に入り狼に育てられたというショキングな内容でベストセラーになり、印税のために出版社を訴え、勝訴したのはいいがそこからほころびが出るという「神様は見てる」を感じさせる展開でおもしろかった。
訴えられ損害賠償を払わされる事になった出版社の女性らの取材力、女性たちの連帯の話でもある。
リアルユダヤ人からすればけしからん内容ではあるが、彼女の嘘の皮を剥がしていくうちに彼女の不幸な生い立ち、妄想癖も顕になってしまった悲しい話。20世紀の前半のベルギードイツで生きた普通の家族の悲しい話でもある。
あの戦争は何だったのか?ナチス党はなぜあの短い期間にここまで世界に影響を与えることを行うに至ったのか?
最後は彼女を「悪者」としてではなく、生き残るためには妄想癖にならざるを得なかった残念な人としてpityを与えたようなドキュメンタリーだった。
↓えええ!この全世界が騙された原作の映画の『ミーシャと狼』のレビュー欄が下にありまたびっくり!!!