側から見たら狂気的でしかない様子も、当人にとっては命を懸けた分厚い情熱。簡単に解られてたまるか、という部分にも更なる熱を感じた。その舞台が笑いなのもまた、いいなあ。
当人サイドで感情移入していたところに、周囲の人々の言葉や態度で一気にツチヤを客観視してしまうことが多くて、感情が忙しなかった。脇役菅田将暉、最高。
自分にしかわからないものが誰にも伝わらなくとも、いつまでも伝わらなくたって、いつかそれを支えてくれる陽射しのような人物が現れてくれるという希望を見出せるような明るい地獄をツチヤは生きている。