tsubo

笑いのカイブツのtsuboのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.5
「人間関係不得意」
「当人にとっては悲劇でも、側から見たら喜劇」

昨年の『怪物』は見えない怪物を描いたか、本作は、実際の「カイブツ」を描く。取り憑かれたかのように笑いを追求する生き様はそれはそれで格好いいけど、氏家みたいな人もいていいじゃん。いろんな笑いがあっていいじゃん。というのが本音。世界はいろんな人たちがいて、矛盾と理不尽を孕みながら回っているのだから。

また、誰もが人間関係なんて不得意ではないだろうか。得意そうに見える人だって道化を演じて場を和ませているだけかもしれない。そして、人は往々にして裏切るし、僻むし、妬むし、足を引っ張る。

でも、ここまで何かに猛烈に熱中できるのってとてもとても羨ましかったりもする。取り敢えず、オードリーの声を聴きたくなった。

2024年 劇場1本目
tsubo

tsubo