こーじ

笑いのカイブツのこーじのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.7
正月明けに、
おみくじで大吉が出るまで、
いくつもの神社を回り回り、
今年7つ目の神社でようやく大吉!
その足で見に行った映画。

主人公の狂気とも言える笑いへの没入。
同時にもつ「人間関係不得意」ゆえの、
周囲との軋轢の数々…
「いつかどこかで、
 救いになる場面があるのではないか」
と、期待してみ続けるも、
最後まで悶々としたまま終わった。
しかし、ひと時も目を離せない作品でした。

前情報を全く入れずに観たのですが、
エンドロールを見て初めて、
原作者の自伝…ノンフィクション
たということを知りました。
『ツチヤタカヤキ』さん。
ハガキ職人という人達は知ってたけど、
その中でも群を抜いた伝説の人。

映画館を出たその足で、
書店に行って原作を購入し、
一気読みしました。
原作、むちゃくちゃ面白い!
映画のような痛々しさだけではなく、
笑いに向かう求道者のような生き方。
『痛々しい』と書いたが、
はたして自分には、
ここまで痛烈に、
何かに打ち込んだ過去はあるか?

「どん底でも、夢を追ってる時
        人は輝いてる。」

原作を読んでみることを、
強く強く、お勧めします。
映画での岡山天音さんのぶっ飛んだ演技も、
私は好きです。
こーじ

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