うみんちゅ

笑いのカイブツのうみんちゅのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.5
オードリーのオールナイトニッポンのハガキ職人と言えば、ツチヤタカユキさん。初回から聴いてるのもあって、ツチヤタカユキさんが番組に関わっていくとこから去るとこまではラジオ上だけでは知ってた。若林さんが、めちゃくちゃお気に入りなんやなーってことも。元々はケータイ大喜利のレジェンドなのはその時に調べて初めて知った。
僕は自分がハガキ職人ってのは違和感があって、ネタ職人の方がしっくりくる。"ハガキ"をラジオに送ったことなんて数えるくらいやし、読まれたことないし。世間的にはラジオにネタを送ってる人はハガキ職人という認識ぽいからそれでいいんやけど。霜降り明星の2人にハガキ(ネタ)職人やと言ってもらえた時の嬉しさは半端なかったので、その日から職人やと胸を張って言えるようになりました。ツチヤタカユキさんみたいに5秒に1回ネタを考えるなんてことないけど、霜降りのMVPレースにガチで入るためにやってた期間は毎週150通以上は当たり前でした。いまでさえリアタイ中のメール含めて60通以上は送ってる。でも霜降り明星ANN職人の中では、これでも少ない方です。MVP1位とかの人らはその倍くらいは毎週送ってる(もちろん数が全てではないのはわかってる)。俺はその人たちをバケモンやと思ってた。でもツチヤタカユキさんはそれ以上のカイブツやった。
映画の中に出てくる"ネタを寝かせる"という意味がわかるのはその界隈だけやと思います。ネタを考えたはいいけど、次の日それを見たら全然おもんないとかあるんです。特に霜降り甲子園(各職人が20通だけ送って戦うイベント)ではその寝かせる作業が必ず発生する。何か商品とかのためにやってるわけじゃなく、パーソナリティに笑ってもらいたいということがほとんどです。こーゆーことを書くのが寒い・香ばしいのはわかってますが、ハガキ職人の映画なので多少勘弁してください。
若林さんはサトミツさんによって人になれた。若林さんはツチヤタカユキさんを人にしようとした。それはよしもとの社員さんも、ピンクも、彼女になりえた女性も同じ。でも面白いことをしたいのに、3年我慢する、周りに合わせるということの意味がわからんかった。尖ってるという一言で片付けられたやろうけど、尖に行って尖ってたんじゃなくて、生まれた時からそーゆー人やったんやろう。でも最終的にこの話を俯瞰で書けてるのなら、社会に適応する・人間関係を構築する意味はわかったんやと思う。
観てて気になったのは、めちゃくちゃ昔の道頓堀。あの位置にStePあるてことは2021年以前とかやろ。ほんで途中から"お笑い芸人を探せ"になってた。名前わかる人だけでも15人くらいいはった。
もちろん漫才指導の令和ロマンも最高。

「この物語の主人公、カイブツじみている。なぜそう思った?」
おやすミッフィーちゃん。この後また次の作品でお会いしましょう、アディオス。

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