ankyh321

笑いのカイブツのankyh321のネタバレレビュー・内容・結末

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『伝説のハガキ職人』と称されたツチヤタカユキを岡山天音が演じる。
笑いのセンスは天才的なんだろうけど、人間関係不得意て、他人とコミニケーションを取ることができない。苦手レベルを超えている。
それでも彼の才能を信じてフォローする西寺(仲野太賀)の演技がとてもうまい。
いつもちょっとふざけた感じの役が多いけど、この役に関しては至って真面目だし、とてもいい人。

逆に岡山天音の演技は狂気じみていて、人を寄せ付けない不気味さがある。
菅田将暉、松本穂香も友人役として出てるんだけど、ホント霞むくらいです。
どんなに好きな事を仕事にできても、やっぱり1人じゃ回らないし、周りとの距離感とか連携とか、どんな職種でも、やっぱり切り離せない。だから、対人関係が不得手の人は才能があっても、活かすことができない。なんとも厳しい。

これはツチヤタカユキのノンフィクション物語なんだけど、そうなると彼を支えていた西寺ってオードリーの若林なのかなー?

放送作家。構成作家。影でお笑い芸人を支える人物なんだろうけど、テレビ関係の仕事って、目に見えない部分で沢山の忖度がなされていて、西寺(太賀)の『3年我慢しろ』って言葉に『3年って何だよー‼︎』って返すツチヤタカユキ(岡山)。その気持ちがとても苦しいし、辛いし、悲しい。
ankyh321

ankyh321