原作や元ネタは知らずに鑑賞
どこまで忠実に再現されているのかわからないが
事前情報なしで鑑賞してみて
だいぶぶっ飛んでいて(いい意味で)
とても自分好みの作品だった。
普通に邦画を楽しもうと思って観ると
たぶんヤケドします…
そこが賛否分かれる部分かなと。
まずは俳優陣の熱演
岡本天音をはじめ
太賀、菅田将暉と主人公をとりまく
周りの俳優も魅力的な作品となっていた。
岡本天音もだいぶすごかったんだが
役柄もあってか
すごく多数の作品に出演されていて
数々の作品を観てはきたが
何様と思われるかもしれないが
初めて菅田将暉の演技に惹きつけられたし
心も動かされてしまった。
それくらいよかった。
松本穂香もやはり映画女優
存在感を感じさせる演技がよかった。
そして
太賀
ほんといい…
あんな上司や先輩がほしいし
自分もあのような人間性をもてたらなとも思う。
映画としては
題名通りお笑いに取り憑かれたカイブツの主人公で芸人ではなく作家の方からの視点で描かれていて業界や苦悩がリアルに伝わってくる作品で新鮮だった。
感想としては
もちろんこの映画で描かれている業界が
すべて事実ではないとおもうしわからないが
昨今のさまざまなニュースで
世の中を見てもわかる様に
芸能界はそうぞう以上にすごいところで
憧れとかのレベルだけではやっていけず
そういう世界と割り切って
現在活躍している
方々が改めてすごいなと実感した。
小さいころは少なからず憧れをもっていた
芸能界だがいまではちょっと違った意味で
別世界だなと思う。
人間関係がうまく築けない主人公に
共感うんぬんじゃなくて
それを取り巻く人間味あふれる
部分にこの映画の良さを感じたい。
不器用な主人公でまわりからは非難する人が多い中、最後まで裏切らない母親や
好意をもち歩み寄ってくれる人々の存在に
感動もおぼえるし
実際自分の人生を見返したときに
そのような存在に改めて感謝したくなる
本当にいい映画だった。
お笑いの構成だったり演出ででてくるが
なんかいろいろとシリアスで"笑う"というスタンスで観る映画ではないと思うので
個人的にはこの作品ではお笑いを求められないかなと思う。
それくらいいろいろとギャップだったり期待を超えてきた作品だった。
観てよかった。