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1941 モスクワ攻防戦80年目の真実のmhのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

モスクワの戦い(1941年9月30日–1942年1月7日)が題材の最新ロシア映画。最新といってもウクライナ戦争が始まる前だけど。
・ポドリスク陸軍士官学校は、1938年9月に設立されたポドルスク砲兵学校と、1940年1月から3月に設立されたポドリスク歩兵学校からなる。
・題材になっている戦闘は10月6日-20日の間に起きている。
・ソ連軍第43軍に配置される。
・敵はバルバロッサ作戦中のドイツ国防軍。白ロシア(ベラルーシ)を経て、スモレンクスでも勝利した一路モスクワを目指す中央軍集団は3つの方面軍の中でも最大戦力を誇っている。モスクワまであと少し。
結果的に食い止めてモスクワが無事だったのは、誰もが知っているよねという前提もあった。そこに完全創作である士官候補生たちの友情や恋愛をのっけてる。
かつての独特かつ豪華絢爛だったソ連の戦争映画ではなく、ロシアになってしばらく経ってからのアジアンエンタメタッチの戦争映画に仕上がっているのが、個人的には残念だった。
アクションシーンの最中に唐突なスローモーションのCGとかいらねーのになぁとか思ってると、ラストは主人公もヒロインも死ぬという思い切った展開にしてあってびっくりしました。
・砲兵無双が見られる。(リアリティはないけど)
・味方にスペイン内戦から逃げてきた女兵士がいる。
・いまでいうPTSDではなく、一時的な感覚麻痺みたいなリアルな砲弾ショックが登場する。
など、いいところがいっぱいあった。
・軍規のゆるい楽しい赤軍。
・寒村とはいい難いきれいな田舎町。
・孤児が士官学校に入れるのかどうか。
・士官候補生はいても兵がいない。コミッサールも不在だった。
このあたりに引っかかったけど、時代考証ちゃんとしてるのかね。
邦題が似ているかつてのソ連映画「モスクワ大攻防戦」も見なくちゃなぁ。用意はしてあるんだけど、6時間という長さに尻込みしているのだった。それにあまり面白くないらしい。
でもこれは面白かった。
mh

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