クリーム

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実のクリームのレビュー・感想・評価

3.7
もう少し短くて良い気がします。映画としては、壮大なスケールだけど内容は、普通。
1941年10月。ソ連に侵攻したドイツ軍がモスクワを目指し進撃を続ける中、 モスクワを死守すべく、兵力不足のソ連軍は、ポドリスク兵学校に通う訓練中の学生兵を戦場に送ることを決断。 士官候補生のラヴロフやディミトリ、看護師のマーシャら3,500名の若者がイリンスコエ防衛ラインに向かいます。任務は、増援部隊が到着するまで敵を食い止める事。だがそこは、戦場を初めて踏む若者たちには過酷過ぎる、地獄の最前線だった。
戦闘シーンは、壮大なスケールで迫力もあり本物の戦車や忠実に再現されたセット等、見所も沢山ありますが、国をあげてのプロパガンダが強くて、醒めてしまった。演出は『T-34』に似てて、スローモーションを多様するスタイル。また、負傷兵の描写も中々凄まじかったです。特にドイツ兵が生きたまま燃やされるシーンは、エグかった。
とにかくお金がかかっている。
戦闘が行われたイリンスコエのあった地に、村、道路、橋、人工の川といったレプリカが、当時のまま復元され、ソ連・ドイツ両軍の戦車、装甲車、大砲、航空機等の兵器は、博物館に保存されていた本物が提供されています。銃器から軍装に至るまで、1941年の戦いを再現しているので、壮大なスケールの映画である事には、間違いないのだと思う。
ロシアであろうとドイツであろうと戦場で戦わざるを得ない兵士達は、戦う以外に選択肢はない。本当に普通の若者達が国の為に無駄に犠牲になる姿が痛ましく辛さだけが残る映画だった。
80年もたって真実として、英雄として称えられて、何になるのだろうか?と思ってしまった。
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