『ミッドサマー』的な禍々しさと『ヘレディタリー／継承』のような閉塞感を併せ持った土着信仰ホラー。『呪詛』の上位互換のような感じもあった。
タイの俳優さんを存じ上げないため、ドキュメンタリーっぽさが濃いめの前半は妙にリアルに感じられた。一方で「いつまでこの調子なのかな‥‥」と退屈な感じもあったんだけど、後半はフルスロットルになってとても良かった。
クライマックスで「野犬」を引き連れて階段を登ってくるあの人の歌姫感に爆笑してしまったのは私だけでしょうか。
ともすればつまらなくなりそうな題材を、丁寧なストーリーテリングと大胆な構成、印象的なビジュアルで唯一無二の作品に仕上げた監督とナ・ホンジンの手腕に痺れました。
パンフ読んだら、あの若い主演俳優さんはオーディションで選ばれた新人だということを知ってさらにビックリ。
