このレビューはネタバレを含みます
エンターテイメントに振り切った韓国らしいホラー。
実に韓国らしくて、好きな人にはハマるのだろう。
自分には、ドキュメンタリー"風”に撮ったことの意味が分からなかったが、ドキュメンタリー風に撮っていたからこそ、先が読めず、楽しめたのかもしれない。
表紙とタイトルから、勝手にミッドサマーのような、宗教の凶暴性と人間の怖さを合わせた内容だと思っていたので、とても拍子抜けしたが、逆に、普通に作られていたら、浅はかで最後まで観ることができなかったかもしれない。
ただ、撮りたかったが為の演出でしかないシーンや内容が多過ぎて、内容的にはあくまでB級映画でしか無いと思う。
車で病院に運ばれるシーンで、ガラスに映った表情だけが笑っていたけど、その後は鏡やガラスが関係するエピソードは出て来ないし、そもそも病院に行く時に何故笑っていたのかも分からない。など。
神様の仏像（？）が破壊されていた件とか、夜に職場で性行していた件とか、連れ去られた赤ちゃんが無事だった理由も謎だし、なにより唐突に母の妹（継承者）が部屋で亡くなっていた件とか、どういうこと？
二度と観ないけど楽しめた。
ある意味、日本人には作れないエンターテイメントだと思う。
ミッドサマーとアクトオブキリングが観たい。
鳥肌が立つ良質なホラーと、ゾッとするドキュメンタリーが観たい。
