このレビューはネタバレを含みます
“恐怖に追われるドキュメンタリーホラー”
タイのドキュメンタリーチームは、とある村で崇拝される“女神・バヤン”を霊媒として祈祷を行うニムさんの日常を撮影していた。
ひたすら気持ち悪いかったですね...
子供にちょっかいかけるシーンと、犬のシーンは本当に後味が悪かったです。
POV体験型ホラーと違い、
定点や遠巻きの俯瞰で撮影している場面が多いから“本人”と“周りの人”との距離感から、戸惑いや恐怖感がリアル見えて、モキュメンタリーであってくれて良かったと思う。
私の住むところでは、昔よりシャーマン(霊媒師)が身近な存在であるため、体調不良や相談事を聞きに行くことは変なことではなかった(私自身の体験はあまりない)、その為、ニムさんが最後に言ったセリフは別の意味でひたすら暗く、恐さを感じました。
少しネタバレになりますが、
最後ニムさんが明かした“私はバヤンの気配がわからない”(記憶があやふやですいません💦)ってセリフで思ったのが、それはニムさんだけだったのだろうか?今までの継承していった人たちも、そうだったのだろうか?と考えると、村の人々が崇拝していたもは何だったのか?
もし“たまたま”体調が悪くなっただけの少女が次の“バヤン”の媒体として、村全体で担ぎ出されて、村人の“厄災”を担ぐ“人身御供”のようなものにされたとなると、ニムさんも“呪い”にかかった人なのかも...
“信仰”と“妄想”、“女神”と“人”の狭間にいるのが“バヤン”なんだろうか...
何回か見直したいけど、みたくない映画でした。