アキヒロ

女神の継承のアキヒロのレビュー・感想・評価

女神の継承(2021年製作の映画)
3.2
タイの巫女の継承譚をモキュメンタリー風に描き出した作品で、
その家系では代々女性が狐憑きのような状態に陥り、五ヶ月間生理が止まらないという状況が続くが、巫女として依代になることを受け入れると平常に戻るという。

ニムの姪のミンも同じような状態に陥るが、どうやらミンに憑いたのは代々継承されてきた女神バヤンではなく、別の"悪いもの"だった…
ニムはそれに気づいてミンに憑いた"何か"を払おうとするが、女神バヤンの偶像は首が刎ねられ、ミンの憑依はさらに悪く野獣のような状態になっていく。

日本にも似たような「憑き物家系」「憑き物すじ」という依代に憑き物を憑依させる家系は存在するので親近感。
でも、だからこそ新しいものを見たという感覚はなく、タイの民俗ホラーという触れ込みに負けてると思います。

別に救いはなくていいんだけど、格言や主張はあって欲しかった。
それに、やっぱりモキュメンタリーは手ブレ酔いするから得意じゃない。。
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