このレビューはネタバレを含みます
最後のインタビューに向けて最悪の結果をただただ見せる。彼女はウソをついていた。でもただこれで家族が丸く収まるし、皆が自分を大切にしてくれる。その代償があまりに大きかった。地域のメンター、カウンセラーとしておそらくそれなりの力を発揮していたニムだったのだろうけど、本物には何の力も無い。一方精進潔斎して巫女になるべき本物の力をもった女は毎日犬を殺して売った。
現代的なドキュメンタリータッチで撮られたニムの風貌は、女優然としたミン親子に比べていかにもリアルに見える。それが引っかけで、残酷。