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女神の継承のnAgisAのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ミンは『ヤサンティア家の子孫に悪しきカルマを』という『祈りを果たす為だけに産み落とされたバヤンそのもの』なのでは。

ヤサンティア家へ恨みを持つ人々の復讐の祈り、殺された犬達の怨念、(冒頭の助けを求める人々の祈りも何もかも)全てが土地に絡みつき『バヤン』である。

バヤンは『ヤサンティアへ復讐を』という捧げられた祈りを果たす為に、巫女の一族を使って、ヤサンティアとの子を作らせようとする

巫女熱なんてない。ただの体調不良
体調不良を起こさせれば村から出れない
=ヤサンティアとくっつけられる

バヤンからすれば、ノイが巫女を拒むのも計算済み。そしてミンとして生まれ落ちた『バヤン』

普通の女の子だったら
兄と近親相姦したり、その後にその兄が自殺したり
父の死を発見したりして『普通』じゃいられない。
そう考えると、何かに憑かれて奇行におよんだのではなく
悪のカルマをもたらすために生まれたバヤンにとっての『普通の行動』が、男をたぶらかし犬を殺し人を食べることだったのではないか。

ヤサンティアの子孫を不幸にするのは、末端のミンを呪うことじゃなくミンを持ってしてヤサンティアの親族全てを不幸にすること。


【総括】
人の首を切り恨みを買ったヤサンティアも人
ヤサンティアを恨んだのも人
ただ体調不良の人間捕まえて巫女になれ、て圧かけて助けを求めるのも人
呪いも神もみんな人間が生み出したんだねぇ。にんげんこわいねぇ
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