酸基

女神の継承の酸基のネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイ産モキュメンタリーエクソシズム。演出は最近のトレンドを押さえているなぁという感じで目新しさは無い。ただ、プロデュースがナ・ホンジンというだけあり「チェイサー」や「哭声」と同様に「信仰とは、神とは何なのか」という思いが強く伺える。どの宗教も神を善とするが、姉は「見えないのならいないのではないか」と言い、妹は「信じ切ることが出来ない」と独白する。ナ・ホンジンは自身の映画で再三、神や信仰への懐疑を描いている人であり、今作のPを担当したのは納得。面白いのは、神への思いは複雑な一方、悪は確実に、そして獰猛で活き活きしており、疑問など微塵も感じさせない点。人間の悪に対する、ある種の揺るぎない信仰ってのは何でしょうね。元来が邪悪だからか?
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