モキュメンタリー調のエクソシストin タイ。現地のシャーマンを取材する体でお話が進みます。
なかなかそれっぽく作ってありますが、『ブンミおじさんの森』のような、目に見えない世界の実在感というものが全くなくて、既存ホラー映画の切り貼りをタイで再現したようなスカスカした印象です。お話も土着信仰を冒涜するために作られたようにしか見えません。B級ホラコメ『祟り蛇ナーク』の方がよほど信仰心の表現としてはリアリティを感じました。タイ人が見たら怖いのでしょうか。それともやっぱりトンチキだと思うのか。
生き物と女性の扱い方も酷くて、怖いというより、ただただ嫌な気分にさせられました。
野犬おじさん軍団がしおしおになるところだけは犬らしくてほっこりしました。