すいかのたね

女神の継承のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

うん…面白かったけど、ものすっごく『えっ、皆こんな状況になってもカメラ回し続けるの(笑)!?』ってなるモキュメンタリーでした(笑)。娘に悪霊っぽい何か?が憑りついたようなので、どうにかしようってのが大筋ですね。

完全にネタバレしますので、興味がありましたら読まない方が良いかと思います!思い返してもやっぱり結構面白かったと思いますが…色々やり過ぎだよなあとなったのも事実(笑)。

2時間ちょっと程度の作品です。最初の1時間はスローペースでじんわりホラー感を出すのですが、1時間を過ぎたあたりから大分毛色が変わります…、娘の除霊儀式の準備に7日程度かかるので、その間、娘兼悪霊と自宅で待機するのですが…「朝家が荒れてるんだよなあ…どうも娘の仕業っぽいんだよなあ…」と言いつつ、心優しい家族はしっかり娘さんを放置!!
いや何でやねん!お陰様で悪霊はやりたい放題!!家を荒らし、生肉を食って(全く何も食わんので、栄養補給してるという意味でむしろ良いじゃんってなったけど)、なんとワンちゃんを殺害して!更には赤ん坊まで攫っちゃいます!!
いやいやいや…何でほったらかしにするのよ…そこは多少つらくても縛り付けるとか何かしようよ…ガチ目に無警戒で悪霊と一緒に住んでて「この家族は何を考えてるんだ...もしかして身内にヤバい人がいるのか?」と、もう結構冷静になってしまいました(笑)。

んで儀式当日。一応途中までは上手くいってるっぽい?のですが~…まあ悪霊の邪魔がストレートに通ります。通る場面も大分アレです…カメラマンよ、マジで緊急事態なのにカメラ撮ってるなよ(笑)。儀式をする側は頑張ってるのに、当事者側がダメなやつですね…まあホラーってそういうモンですけど、明らかにカメラに命を掛け過ぎたり、トラップに簡単に引っ掛かったりでツッコミするしかない(笑)。

でまあ儀式が失敗すると、後は本当に悪霊側のやりたい放題!カメラマンも内臓が出てても必死でカメラを回します!凄いぞカメラマン魂!!
悪霊側もガラスで喉を裂いたり、噛みついたりとめっちゃ直接的に殺しにかかってくる!これもすーんごいやり過ぎ感ありました(笑)。そんな直接的な手段でやるんなら、もっと早くからそうすりゃいいじゃんって正直なりました(笑)。

他…最初からこの家族に寄り添ってくれて、儀式の準備中亡くなってしまう霊媒師がいるのですが、その人の『私の信仰する神様もいるか分からないし…儀式の準備中に心が折れちゃったよ』という独白を、最後の最後に持ってきます。
まあもう作中の描写がそれどころじゃなくて『正直細かいことはどうでもいいよ(笑)、神様の存在とか、信仰だって何なのか分からないとか、そんな話吹き飛ぶくらいやり過ぎだよ(笑)!』となってしまいました。

酷評みたいな書き方になってますが、このやり過ぎ感にツッコミつつ、中々の怖さもあり、結構面白かったです(笑)。
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