【さっさと柴田理恵連れてこい】
公開当時鑑賞出来なかった作品。
評判の割に公開館数少なかったんですよね。
タイのホラーって全然イメージ湧かなかったんですけどしっかり恐かったです。
ただ、賛否が色々別れるのも納得の感じでした。
あとナホンジンがプロデュースなんで『哭声』だなって所もあります。
きっとあなたも四足歩行の國村準がフラッシュバックするはず。
先に言っておくと犬好きには耐えられないと思われる描写あるのでそれだけ気をつけてください。
物語としては娘が憑りつかれちゃったから家族総出で祈祷バトルしようぜ、みたいな感じです。
邦画だと『来る』に近い感じですかね。
ただ、本作の方がゴア描写もエグいし救いようがない。
マジで途中までどういう着地になるかわからなかったのですが、中盤でとある人物が退場したタイミングで、「あ、これは誰も助からないやつだ」と察しが付きました。
そこからは案の定、目の前に広がる地獄を見せつけられて終了という。
いかにもナホンジンらしい作品でした。
後半が特に素晴らしかったな。
絶望の二文字しか出てこない雰囲気が遺憾なく発揮されてました。
カメラマンが不憫でならないわ。
監視カメラの見てはいけないモノを見ている感じも良かった。
あれは完全に『パラノーマル・アクティビティ』でしたね。
階段の下に隠れていて徐々に顔出してくるのはビビりましたし痺れましたね。
あれはホラーカットとしてベスト級だと思います。
基本的には面白かったんですけど若干長いと感じました。
100分くらいだったら最高ってなってたと思います。
まぁ説明のつかない恐怖をじわりじわり感じさせたかったのかなと思うので
土着の怖さって日本人は特に共感すると思います。
ナホンジン日本舞台の作品とか撮ってくれんかな。
今の腐り切ったJホラー業界に一石投じてほしい。
いや、日本には『来る』の柴田理恵がまだ残されてるじゃないか。
あの人のスピンオフが公開されるまではナホンジンまだ大丈夫かもです。
【その他メモ・独り言】
・モキュメンタリー撮ってる際のカメラで人を殴って返り血が付く演出新鮮。
・わんちゃんのシーンは特別犬好きじゃなくても辛かった。
・悪霊が集まりだした時にオペラの音楽を挿し込むのセンスあって好き。
・姉ちゃんが悪い。
