前評判がすごく高かったばかりになんだか残念な気持ちになった。すべての元凶はドキュメンタリー風の作風なんだけど、ドキュメンタリー番組という作品の体裁上、どうしても『客観的に編集してる人たちがいる』と思ってしまって冷めてしまって怖くなかった。ドキュメンタリーにしてはやたら画角がきれいだったり、生感が薄いし、どんなシーンでもこの人たちの取材魂はすごいなーと感じてしまうが、取材班は〜をしたみたいなテロップが入るので、怖いbgm含め、編集してる感が出てしまい、臨場感を感じることができなかった。パラノーマル・アクティビティ的な撮り方やエクソシスト的な怖さがあるのに残念。一番のホラーはそもそもこのテープは誰が持ってきて編集したんだという点。
いい具合にバッドエンドルートへ進むべく、みんなで間違った方を選択していく感じがホラーだなと思う。鍵が効かないのか、鍵してるのに抜け出してきたのか知らないけど、鍵のシーン意味ないし、舞台装置とはいえ犬や子供泣かせるシーンは本当に嫌悪感しか感じないのでつらかった。
