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THE FIRST SLAM DUNKのgolgomanのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【想定外の設定】
リョータがメインというのは予想してなかった。井上雄彦いわく、ただ原作をなぞるという事はしたくなかったようで、原作ではあまり背景を描かれる事がなかったリョータにスポットを当てたとか。
でもそのせいで、他の4人がぼやけていた気がする。というか中途半端な感じ。
原作の名シーンの数々も描かれてはいるんだけど、リョータメインというフィルタのせいでボヤけるし、逆にリョータメインの部分も同時にぼやけるという。あっちも立ててこっちも立てようとして、どっちも立たずって印象でした。

【声に関して】
もともと声優変更に対しては否定的ではなかったけど、でも花道の声にジャイアンってのには引っかかってた。なんでドラえもんという国民的アニメの主要キャラの声優を当ててくるのかと。ジャイアンで再生されちゃうじゃないかと。
まぁでもいざ始まるとそこまで気にはならなかったかな。声優さんてすごい。

【CGに関して】
なんとも言えない。動きの再現度に関してはバスケのそれを再現できていたと思うけど、いかんせんカクカクしてるのがね。あと表情とか身体の作りもなんか違和感があったかな。動きのリアルを求めたという話ではあったけど、あんな感じのゲームっぽいCGしかできなかったんだろうか。普通の2Dのシーンは良かった。井上雄彦の絵に忠実だった印象。

【ラストについて】
これは納得いかなかったなー。
なぜリョータと沢北がアメリカで対決???
原作でも映画の中でもリョータと沢北のストーリーが結びついてないのに、ラストにアメリカで対峙って。リョータメインの構成だとしてもちょっと唐突すぎる。
井上雄彦が監督なんで、これはもう公式設定なんだろうけど、とはいえこれは腑に落ちなかった。

【まとめ】
総合的にみると、想像していたよりは面白かったなーと。ラストの数秒の緊迫感はやっぱりアニメーションならではだと思ったし、あの5人をまた観られたというのはそれだけで嬉しい。
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