ガワコ

THE FIRST SLAM DUNKのガワコのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

文句なし。
物心ついた時からバスケットボールに打ち込んだことを心の底から誇りに思えたし、そんな自分に一番影響を与えた漫画はやはり、スラムダンクだったとダンコとして言える。

試合開始前、オープニング、井上雄彦の絵が動く。
それだけ目頭が熱くなりました。
ティップオフ。
明らかにいままでのスポーツ系のアニメとは一線を画す、精巧でリアルな動き。漫画では感じられてもアニメでは感じることのできなかったあの躍動感が、ついに映像として表現された。

この時点でまだ声優どうのこうの言ってるヤツは、スラムダンク一巻から正座して読み直すか、フットワークでもやって下半身から鍛え直してきて下さい。脱線しました。

本当に細かな所作がリアルで、これはスポーツアニメ映画においては革命だなと思った。バスケやっていた人間にしかわからないかもしれないけれど、ディフェンスで相手の前に体の正面で入る感じとか、レイアップのフィンガーロール、フリースロー時のシューター以外の人の様子、ピボットの踏み方、ドリブルのリズムがまさしく自分が過去に必ず体験したことのあるそれだった。

宮城フューチャーも本当に素晴らしい選択だったと思う。5人の中では一番余白があったのは宮城だし、今思えば今回の作り方的に正解はこれ以外なかったとすら思える。なにより同じPGとしても嬉しかった。10-FEETの爆走感のあるメロディと宮城のドリブル突破が重なった時のかっこよさはスラムダンク史上過去一かもしれない。あとあのシーンはアングルがマジで良すぎた。

試合終盤の描写は息を飲みすぎて、このままだとおれは風船になってしまうのではないかと懸念したほどである。

あと、宮城がユニフォームを畳むシーン良かったな。あの畳み方が一番綺麗なんだよな。外でドリブルついてるシーンも、ちょっと砂がつくから滑るんだけど、そのあと体育館でドリブルつくと吸い付くように感じて上手くなった気になっていたなー、、、てか月刊バスケットボールのあのページ絶対大濠モデルやん!そういえば高校のときチームTのカラー大濠丸パクリして作り直したな〜、とか色々と思い巡らせていたら、やっぱりバスケットボールがしたくなりました。

井上雄彦先生ありがとうございました!
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