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THE FIRST SLAM DUNKのmalのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
2.0
原作の大ファンです。

作品の構成は原作準拠の部分半分、オリジナルストーリー半分。

オープニングは本当に最高でした!The Birthday『LOVE ROCKETS』に合わせて出てくる湘北メンバー。テンションブチ上がり。

だからその後もめちゃくちゃ期待していました!したんですけど…。
結論から話すと眠くなった作品でした。
オリジナルストーリーが自分と全く合わなかったです。
全然感情移入できない。ピアノの音をちょいちょい入れてやけにエモくするような、日本映画にありがちな演出と正直陳腐に見えてしまった内容。
試合▶回想▶試合の連続なのはいいけど、どうもそれぞれの引きがよわい気がしちゃったし、テンポも良くはないでしょう。

またチームメイトとの繋がりや相手チームの背景が見えてこないので、シーンの重みが分かりづらいなあと。
あの人がパスを出すことの驚きとガッツポーズをする背景、彼がめちゃくちゃバテる理由、相手チームがどれだけ強いか、ラストプレイの連携とシュートの意味など、原作を数十回は読み直している私でもわかりにくいと思いましたので、初見の人じゃちんぷんかんぷんかと。
そんなわけでファン向けの作品ではあることは確か。

CGについてはそれほど気にならなかったのですが無機質感は目立ちますね。
でも本当の試合を見ているようなリアルな挙動や時間感覚は今まで体験したことのないものでした。環境音演出もすごく良くて臨場感は高まります。
一方、その分表現は淡白で、原作では非常にテンションが上がるようなシーンでも淡々と進められているような感じ。
リアルな試合演出をしていたせいか、原作の粗が一層目に付きました。
具体的には、あの監督です。一回突破(しかも戦術的な攻略ではない)されただけでアレをやめさせてしまったり、層が厚いはずなのに経験の浅い1年生の控えを使い続けるのはやっぱりおかしいと…。

エンディングは「なんでそうなる?」と思った派です。
ごちゃごちゃ書きましたが結局のところ、あのオープニングが見られただけでもいいかな。あと彩子さんめっちゃかわい~~~!!!
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