公開前に集まった盛大な批判の数々にビビり、放たれたボールがゴールリングの上をグルグルと回るような気持ちでおそるおそる観に行ったが、見事シュートが決まった!という感触でございます。
漫画を経てアニメもしっかりこじらせてしまっていたので、花道の声が碇ゲンドウに聞こえてしまったり、あやちゃん…と呟いて目が線になってるリョータが恋しくなってしまったりと、少しの違和感はあった。
でも映像表現がオバケレベルに向上しているので、アニメにあったようなハリボテを横に動かしたようなディフェンスとか、ゴルフ場並みに広いコートの疾走とか、そういうの全くない。見ているのはバスケの試合、である。
「もしも今、井上雄彦がスラムダンクの映画を作ったら」が現実になった2時間。とにかく、日の目を見なかった山王戦が映像化されたという意義は本当に大きい。えー、もう一回みたい。