いかえもん

THE FIRST SLAM DUNKのいかえもんのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

師走で超忙しい中、先日ぽっかりと急に夜の時間が空いたので、観に行ってきました。

えーと、私は友達にこの漫画の原作を激推しされて、コロナのおうち時間に読みました人間で、めちゃくちゃ好きって程ではないけど、それなりに好きです。テレビアニメはその友人が原作の方が絶対いいからとあんまりお勧めされなかったので1話か2話しか見てません。
なので、公開前に声優交代で大騒ぎになっていたのも、ふーん…程度。画については、アニメの技術が昔に比べて格段に上がっているので、バスケットボールみたいなスピード感のある映像が今のアニメ技術で描かれればさぞかしかっこいいだろうなぁと思っていました。

で、前置きはこのくらいにしまして、1本の映画としてとてもよかったと思う。スラムダンクの原作を読んだ人間にも、まだ明かされていなかったバックストーリーがあったんだと思わせるストーリー展開で、視点が微妙に変わって見られるところがよかったし、原作を読まずに初めて見る人にとっても、ある程度はわかるようになっていて、かつもっとストーリーが知りたいなと思わせるところが上手いよね。これを機にまた、原作を手に取る人が増えるんだろうなって思った。

映像技術もすばらしくて、動きがすっごいスムーズで、アニメなのに、ものすごい躍動感と臨場感があった。
オープニングの作画からアニメに変わっていくところなんかもすごい良かった。
長年のファンの人が劇場で聞きたかったセリフもちゃんと入っていたけど、ギャグシーンは極力削ってシリアス路線メインだったと思う。でも、漫画のコマでシリアスシーンからギャグシーンへの切り替えって結構スムーズなんだけど、アニメってそこ難しいよなぁ…って鬼滅のときも思ったので、シリアス路線メインで行ったのはよかったと思う。それでも、花道のダブルドリブルとか、安西先生のガッツポーズとかちゃんと笑えるところあったしね。



さて、ここからは劇場での悲しい出来事の愚痴なので、スルーでどうぞ。
最後のね、無音のシーンがありますでしょ。完全にシーンって劇場内が静まり返って、鼓動だけが聞こえるようなあのシーン。そして、放たれる花道のシュート。あのシーン、超クライマックスのあのシーンのとき、私の後ろの席の人のお腹がね…キュルキュルキュルキュル~って鳴ったんですよ!!!!
え?!ここで?このタイミングで?!いや、生理現象だから仕方ない、携帯が鳴ったとかだったらドニーさんばりの飛び蹴りをくらわしてもいいと思うのだけど、お腹の音には文句は言えない…。しかし、私の目からじんわり出かかっていた涙はひっこみ、代わりにマスクの下で笑いをこらえるという羽目に陥りました…。他の席からすすり泣く声も聞こえましたけど、そのううっ…!っていう声も、あなたも笑いこらえてます?とか思っちゃってもうだめだ~!でした。
ツイッターでどなたかが、この同じシーンで、多分初見の子供さんの思わず漏れた「入れっ…!」って声が劇場に響き渡って胸アツだったといったようなことが書いてあったので、うわー、そんなにいいんだーと期待値マックスで臨んだんですけどね…。まあ色々あるよねー。

みんな、この映画は無音シーンがあるから、腹ごしらえはしていった方がいいよ。