c

THE FIRST SLAM DUNKのcのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった。
中学の夏休み、教室で皆とアニメを見てた時は流川と三井が好きだった。大人になってアニメを見返すとリョータが好きだなと思った。その気持ちのままネタバレ見ずに映画館に行ったらリョータが主役で胸熱だった。ポスターの配置の理由の答え合わせが一瞬で。

OPの一人一人の登場の演出とかアナログ感も最新も混ざってて井上先生〜〜〜!!と高まった。試合中の会話が不自然な間がなくさらっと流れていくのがリアルで試合のスピード感も感じられた。

なんと言っても冒頭の赤いリストバンドをしたリョータの「行ってくる」が物凄く良かった。この声色だけで色んな気持ちが込められてるのが想像出来てぐっときてしまった〜〜〜。

「平気なふりをする」
そうちゃんもリョータもお母さんも。隠しても慣れることはなくて言葉で聞いて改めて皆そうして生きてるのかな、なんて想像した。
最期になるとは思わず、そうちゃんに放った言葉達とあのそうちゃんの顔を見てたらもしかしたら…と想像出来てずっとリョータは後悔してると思うと胸が痛い。
リョータの過去の回想が試合中に挟まるけど気持ちは途切れずに、むしろ気持ちがよりぐっと入って見られた。
そうちゃんがいなくなってからずっとお母さんに対してそうちゃんじゃなくて自分でゴメンって気持ちで生きてたんだね。辛かったね。

リョータとあやちゃんにしか分からない苦しかった時の対処法が信頼している証みたいな心強さが見えて良かった。
スポーツはアニメでもリアルでも頑張れと応援するし怪我していないか大丈夫なのかと心配になるし勝ってほしいと祈るし入れと念じる。なんなら気持ちが入って泣いちゃう。
何が起こるか分からない、最後の最後まで諦めちゃダメなこととか全部詰まってた。
負けた山王の描写もちゃんとある。

そうちゃんが立つはずだった場所にリョータが立つこと。
お母さんはそうちゃんを思い出すからバスケは嫌いだったかもしれないと。
リョータはそうちゃんと比べられても好きなバスケを続けてお母さんに謝ったりして思春期の男の子がお母さんに手紙書いて気持ち伝える描写がもうなんとも言えない気持ちになる。本当にこの試合はリョータにとって特別な試合過ぎたんだね。

少しバラバラな気持ちの宮城一家がこの試合を通して歩み寄っていく姿を見られて総じて妹のあっけらかんとした言葉とかズバッと言っちゃうところ、気を遣ってそうで遣ってないところ、天才だった。
最後にリョータが海外で頑張る姿も見られて感無量。


そして三井の声がセクシーだった。
c

c