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THE FIRST SLAM DUNKのRAMPOのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.8
原作コミックス「スラムダンク」は私のオールタイムベスト愛読作品で、それを原作者自らが監督し、世間の評判も上々となれば、これは劇場で観ないわけには行かないと、大晦日の晩に足を運んできました。

結論からいえば、面白い。確かにそれはそうなんだけど、やっぱり原作コミックスを読んだ時の強烈な感動には至らなかったです。

まぁストーリーも結末も知った上ですからね。やむを得ない部分もあるかもしれませんが、何というか、描写というか技法というか、上手くは言えないのだけど、アニメーションを見ているというよりも、パラパラ漫画(原作者が描いた絵)を見てるかのように感じてしまった。

賛否があるようですが声優陣の先行アニメ化作品からの変更については、同作品に全く思い入れの無い私には大して違和感はなかったですね。そもそもさほど台詞も多くないし。

ストーリー的には、原作におけるクライマックス、対山王戦を描いているのは確かですが、主人公自体が桜木花道から宮城リョータに変わってる、宮城リョータの物語として描かれてますね。
それはそれで「THE FIRST SLAM DUNK」というよりは「THE ANOTHER SLAM DUNK」って印象で、悪いとは思いませんでしたが、桜木花道への思い入れが強い私としては少し寂しさも感じました。
やっぱり桜木花道の物語は、原作コミックス31巻で完結してるんだなと。
(でも全く台詞なく描かれた最終巻の山王戦、花道最後の一言「・・・」は音声として欲しかった。)

劇伴が素晴らしいです。とにかくカッコいい。サウンドトラック欲しくなりました。


全くの蛇足。
本作には全く関係ないですが、レイトショーで、観客も20名もいないくらいの劇場ではありましたが…、自分の子供の声って他人にとっては自分が感じる以上にかなり煩いものだということは親御さんには理解してほしい。
四六時中、喚かれたら流石に辛い。
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