THE FIRST SLAM DUNKのＯASISのネタバレレビュー・内容・結末

宮城リョータを主人公に山王戦を描く、漫画とは違ったアプローチ。
異なる部分もあれば原作を大事にしている部分もあり、批判されたCGも徐々に慣れて違和感は拭い去られる。
不安しかなかった事前情報に比べたら、不安を覆し見事に期待に応えていたとは思う。

一つ問題点を挙げるとしたら、宮城リョータのドラマを描くことに終始して肝心の山王戦の勢いが完全に殺されてしまっている所だ。
原作を読んでいる時はページを捲る手が止まらないほど没入、熱中して読んだシーンがいちいち回想シーンの挿入によってぶち切られ、現実へと引き戻されてしまう。
後の展開を知っている多くのファンの想像力に頼った話運びであり、ドラマを描くことと迫力のある試合を描くことのバランスを取ろうとした結果本来の良さが無くなってしまっている所は非常に残念だった。