シーケー

THE FIRST SLAM DUNKのシーケーのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.8
知ってる話なのに手に汗握るすごい映画だった。
3DCGなのが序盤は違和感あったけどだんだん慣れてきたし、モーションキャプチャを元に動かしていることが試合の臨場感に繋がっていたと思う。スラムダンクの登場人物の身体ってそれぞれ特徴的でフェチ的なところさえあると思うんだけど、その魅力を存分に伝えられていた。

水辺映画としても少し面白くて、リョータの心の中心に海があるような構成になっていた。兄のいる故郷の沖縄の海と、その後の湘南のたぶん辻堂の海の対比がよくできている。海は家族の象徴的なところがあるから、彩子との大事な場面は海じゃないところも良かった。
水辺的にスラムダンクと言えば鎌倉高校の江ノ電越しの海だけど、それを封印したのもリョータの二つの海を大事にした演出だったのではないかと思った。