このレビューはネタバレを含みます
No.1058
2回目。スラムダンクファンとしてはとても感動したし、楽しませてもらった。
原作で、実はあまり描かれなかった宮城。
影の薄かった宮城。
そこに目をつけた最高のシナリオ、漫画とは違う新しい角度でみる山王戦。
原作さながらの絵のタッチ、試合のリアルさ臨場感、音楽全てが素晴らしかった。初めて見たのは去年年末だったけど文句なしの2022年最高映画だった。
試合経過は漫画の内容を補完する形で見るのが前提なように思ったので映画オンリーの人には?な気がする個人的に。
2回目の鑑賞で気になったのはバスケとは別の要素。つまり宮城の人生そのもの。
決して恵まれた環境ではなかったと思う。
むしろ悲しい人生。
寂しさ、生きづらさ、クソったれな毎日への閉塞感など人生の暗い部分が濃い。
SNSとかでキラキラした青春、楽しい毎日をよく目にするし、若年層を中心に仕事とか頑張るより人生謳歌、楽しく生きようという考えが強い現代であの人生はグサッとくる。だって宮城はまだ17歳なんだよ。胸が苦しくなった。
生きるって苦しいよな、辛いよなって共感を強く感じた。基本的にはクソったれだよなって笑
そんな気持ち抱えてよくバスケに打ち込んだよな。打ち込むしかなかったんだよなって。
なんか泣けてきます。自分も頑張ろう。