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THE FIRST SLAM DUNKの点心のネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 めっちゃよかった……………………。

The birthdayのオープニングに始まり10feetのエンディング、世代を狙い撃ちされているし、ドンピシャ。

漫画読了時、プレイヤーとして一番好きだったリョータが主人公で胸熱。しかも、まったく知らなかった家族エピソードがつらすぎた。(お母さんの立場でお父さん、長男…ときてリョータがバイク事故に遭ったのつらすぎる…)

宮城家にとってインターハイの4日間はソータの死を受け入れる節目になっていて、リョータにとって「副キャプテン」(部活ではちがうけど…)から「キャプテン」になる節目だったんだと思うと、原作最後あたりでキャプテンの心得をめちゃくちゃ読んでるリョータが全然違って見える。

 原作を最後に読んでから20年くらい経ってるので、山王戦覚えてるところ覚えていないところがあって、しかも試合終盤は秒刻みだったので、背中を傷めてたのがラスト2分だったこととか、いろいろ時間の感覚が体感できてよかった。花道のダブドリとか、試合の応援とか、声出せる応援上映に行きたい〜!! と思ったの本当に久しぶり。

 花道が交替でインしたときにリョータが「問題児」って言うんだけど、リョータも問題児とあんまり思ってなかった(原作にそのエピソードあったか覚えてない。三井と喧嘩してたけど…)、ゴリが2年生だったときにリョータが1年生の控えで「オレを出せよ」ってうずうずしてたのも、試合中にあんまりしゃべらなかったキャラなのも知らなかった(「そういうタイプじゃねーし」!?!? めちゃコミュ強、チャラいイメージだった。湘北入ってゴリや木暮に会って変わったんだとしたら胸熱すぎる…)。問題児と思ってなかったけど、バイク事故にあったりしてたらゴリも綾子さんも心配するわね…。

「そういうタイプじゃねーし」追記
・沖縄→神奈川の引越し、たぶん方言なしに慣れるまで時間かかる
・兄亡くなってから母との間もぎくしゃくしているので、会話自体減っている
・最初ひとりでバスケしているので部活にも入らず(どっかで入ってると思うけど…)、しかもバスケを続けていること自体母に負い目を感じている(くしゃくしゃにした手紙の内容つらすぎるのだが…)

リョータのお母さん、広島まで試合見にいって、「山王どうだった?」って聞けるのすごい、私が母親ならつい言ってウザがられそう…リョータはミニバスの試合1回しか見にきたことないと思ってるのに。

流川と沢北みたいな人は大学以降もバスケ続けると思ってたけど、リョータがアメリカ行ってバスケしてるのが一番うれしい驚きだった。

あとアニメ観たことなくて、ずっと勘違いしてたことがあった。最後山王の監督が「はい上がろう」って言うのを、「はい、(今日は)あがろう(終了、おわり、帰ろうみたいな意味)」って軽めに言ってると思ってたけど、映画で聞いたら「這いあがろう」としか聞こえず。そうだったの!?

最後にリョータの新しい声の人が沖縄出身のソーちゃんなのでおお…と思った。

3/1追記
●沖縄方言
高校生リョータの沖縄方言はソータにしか出ない(広島から帰ってきて、沖縄方言話してる母親にもつられない)
●海とそーちゃん
・幼いアンナが「ソーちゃんは遠い島で1人で住んでる」って言ってることもあり、たぶんお葬式してない(海の中から帰ってきてない)
・アンナが「ソーちゃんの写真飾ろう、顔忘れちゃう」と言うってことは、お父さんの写真はある(仏壇的なものが…)
・たぶんお母さんが神奈川に引っ越しても海に近いところを選んだのは、ソーちゃんが海にいるからだと思う 砂浜に1人で座ってるのはソーちゃんのことを考えてるときで、よくあそこにいるからリョータはまっすぐ帰宅せず砂浜に寄った
・リョータがバイク事故後沖縄に行ったとき、砂浜で特訓するけど海には入らない
・お母さんとリョータにとって海はソーちゃんがいるところだしソーちゃんを連れて行ったところだから入らない
・…と思ってたので、ラストのときアンナがリョータに抱きついて海に突っ込んだの見て海に入れるようになったんだね〜〜と思いました
・失踪宣告は普通失踪は7年、危難失踪は1年で法律上の死亡宣告の申し立てができる。
危難失踪は船舶の沈没が含まれるので、船自体が沈没してたら1年だけど、それならミニバス観戦のおじさんたちは「◯◯事件」とか、数人亡くなった…とか言いそうだから友達は助かってるのかもな…(どっちもしんどいな…)普通失踪扱いなら、ソータが20歳になってるかもしれない年は、その意味でも節目。

・4/11追記
 リョータは花道のアリウープ、三井の3、ゴリ流川、仲間全員をよく見てて「スゲー」って感心する余裕がある。そのぶん自分を下に見てる節があるような気がする。だからこそ最後アメリカに挑戦してくれてよかったなーとやっぱり思う。
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