ごろり

THE FIRST SLAM DUNKのごろりのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

小学生ミニバスから10年以上バスケットボールを現役で続けて、今現在はたまに遊びでやるくらいです!
井上雄彦先生の原作「SLUM DUNK」はバスケット少年だったわいの聖典(バイブル)で、今でも1年に何度か読み返すほど大切な作品です!
アニメは小学生の頃に観た記憶はあるのですが、そこまで覚えていなくて正直思い入れはないです( ˊᵕˋ ;)💦
なので今回の劇場版、声優交代による炎上はどうでもよくて、CG大丈夫かな?とか井上先生監督できるのかな?「バガボンド」続き描かないかな?など不安と少し冷めた距離感にわいはいました。
原作ファンなだけに期待しすぎて駄目だったときの絶望感が恐ろしくて、期待しないようにしていたのかもしれません。

今作の主人公は湘北高校2年 チームの司令塔であるPGの宮城リョータ
アバンタイトルでは原作では語られなかった彼のバックボーンが描かれます_(:З」∠)_
父親の死、兄との1on1、兄の死……かなり暗めの内容で戸惑いを隠せませんでした( ˊᵕˋ; )💦

そしてOP、The Birthday「LOVE ROCKETS」 ダウナーなベースイントロから始まり軽快なドラム、渋めのギターが徐々に合わさっていき、Vo.チバユウスケ氏の歪んだ声がイカしているロックな曲、この曲に合わせて井上先生が湘北高校のメンバーを1人1人シャッシャッシャッと線画で描いていく演出、階段が描かれる、降りてくるのは山王工業のメンバー、相対する両校のメンバー
「THE FIRST SLUM DUNK」
8京点。8京点である。このOPだけで映画鑑賞料金の元は取れてるし、なんなら追加で払わせてくださいなスタンスである。今までの不安は全て吹き飛んだ。「バガボンド」?気長に待ちます。
OP観ただけで「あっ、この映画は大丈夫だ」って思わされてしまった(;//́Д/̀/)

声優の違和感もなかったし、CGも特に気にならなかったです!
むしろCGは選手の動き、ユニフォームの揺れとか結構丁寧に作られてたと思います(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ
原作の数々の名シーンがカットされてたりはするんですけど、そこは勝手に脳内補完されるので大丈夫でしたw
かなり考えてカットして、現実寄りに調整して、実際のバスケの試合を観ているような感覚に近かったかな?
原作知らない人が観たらわからないシーンやカタルシスを感じないシーンは多いでしょうね…。
完全にファン向けの映画だと思います。

山王戦の合間合間に宮城の過去が挿入されることに関してはテンポが悪くなるなどの批判もあるみたいですね!
わいは原作にはない井上先生が描いた新規エピソード、原作を補完してくれるエピソードが観れて単純に嬉しくてテンポ感とか気にならなかったです!
ミニバスの体育館の空気感、沖縄から神奈川に転校してから住んでいる団地の外でドリブルしたらうるさいと怒鳴られる感じ(バスケをやる場所は意外とない感じ)、わい自身ミニバスの頃から強豪チームに所属して偉大なプレイヤーである2個上の兄の背中を追い続けたし周りから兄と比較され続けた経験などなど、宮城とわいの〝あの頃〟を重ね合わせてしまう不思議な映画体験をさせてくれたこのオリジナルストーリーは大満足です!
三井との関係性も良かったよね(;//́Д/̀/)

山王工業のメンバーも良かったですね!
深津がマジで大好きなのでもっと深津をみたいという欲は出てきてしまいましたがw
ゾーンプレスの恐ろしさをしっかり描いていましたね((;゚Д゚))
あれやるほうはキッチリハマると無敵感半端ないんですけど、やられるほうは対策できないと地獄ですからねw
山王がプレス仕掛けたとき結末知ってるのに「あっ、これはもう勝てないわ」って思っちゃいましたw諦めて試合終了でしたw

桜木が流川が活躍する度に怒ってたり、ゴリとタッチした後にタッチ強すぎて痛がってたり、一瞬の描写なんだけど細かく丁寧で良かったなぁ!
堀田達の三っちゃんへの野太い声援、〝炎の男 三っちゃん〟の旗振りw
石井の「ぐひっ……湘北に入ってよかった……」などなどわいが欲しいところは結構詰まってて◎

原作 山王戦ラストの台詞なし演出、映画でもしっかり無音の演出(;//́Д/̀/)
原作でも映画でも不思議と声援聞こえるんだよなぁ……。
確かにあの時わいは観客席にいたんだよ。
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