出会って別れる、ただそれだけなのに満足感が高かった。目黒シネマで『都会のアリス』と続けて観たが、どちらも泳ぎに誘うシーンがあった。監督にとって「泳ぐ」ことって何か意味があるんだろうか。
登場人物のこ…
ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」が、短い旅の道程で出会う人々との物語に変換される。ヴィルヘルムのビルドゥングスロマンの遍歴は、作家志望の男の夢や悪夢として代置される。
ヴィルヘルムが…
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映画の本質とは関係ないんだけど主人公が書いていた文章の内容の「善意と無慈悲の共存」って言葉がすごく印象的だった。一見善意に見えるようなことでも、深層を辿ると無慈悲からきていたりすることって意外とある…
>>続きを読む作家志望の青年が、母の勧めで才能を見いだすための旅に出る話。
旅する仲間が多いこと以外は、映画『都会のアリス』と同様で、取り止めの無さは本作が更に上を行く。
まさに『まわり道』。
“こういう作…
観念から逃げられない男。俗っぽさから逃げようとして、結局最も俗にはまってしまう数多くの凡夫よろしく、主人公も政治から逃げようと気取るが、おそらく政治からは逃れられない青臭い文学青年である(非・政治的…
>>続きを読むウィルヘルムは、不安とあこがれを抱えたまま旅に出る。旅の途中で彼は、旅芸人の老人、少女、放浪詩人達、そして女優のテレーサなどと知り合い、さまざまなことを語り合うが、、、。
共通点のない人々が交流す…
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【記録】
役者の力。映画というよりも舞台を映像化しているような、不思議な展開の中にあるリアリティと政治的メッセージ。
意味分からんスタート、普通はキモがる。でも知らない人と話すのが好きだったり…
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