うなぎネコ

パリ、テキサス 2K レストア版のうなぎネコのレビュー・感想・評価

3.5
レトロスペクティブにて、初鑑賞。
(「ベルリン天使の詩」がスゴイ好きな人です)
映画館で良かった。
最初の方、どんな映画か掴めなくて
なかなか入り込めなかった。

子どもが出てきてからは集中できて
色や質感・構図の美しさも堪能できた。
予期せぬジョンルーリーにも驚いた。

だけど、時代のせいもあるけど(ハンターと同世代)
この作品は、ストーリーがNot For Meだった。
親の身勝手(特に父親)があまりにも酷くて
大事に養育していたアンとウォルトにも感情移入してしまって
「男と女」の話に入り込めず
子どもの事ばかり気になってしまった。

男は、もう一度「父」になろうとした
男は、もう一度「夫」になろうとした
だけど、やはりなりきれない。という感じ
「父」や「夫」(「母」「妻」も)になるには
覚悟と責任と努力が伴うのだな…と思った。

『バッファロー66』の時も感じたけど
女子供をただの飾りにした
ミソジニーこじらせ、自己中男のロマン「ユニコーン幻想」(「ペガサス幻想」の進化系)が
めっきりキツくなってるわ、2021晩秋。
うなぎネコ

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