個人的にグランド・ブダペスト・ホテルは円盤買うくらい面白かったけど、それに並ぶくらい好きな作風だった。
映画で割と重要なのが始まりと終わりだと思ってるのだが、今作は軽快な音楽に始まり清々しい幕引きだったのですごい良かった。
この物語は入れ子構造になっていて、一見複雑にも感じるがそのおかげでリアリティラインが分かり易く、この珍妙な世界観もすんなりと入ってくる。舞台劇を彷彿とさせる横移動を多用したカメラワークもしっかり映える美しい風景も良かった。宇宙人を中心に人々の出会いと別れの心の揺れ動きが描かれていて感動。アート寄りなのに中身もちゃんとある群像劇で良かった。
余談だが、出演者をちゃんと見ずに行ったので、マヤホークとかソフィアリリスとか好きな人達が出ててそこだけで加点したい。どちらもそこまで重要じゃなくともキャラが立ってて惹き付けられた。